デカフェの種類
デカフェとは「カフェインを除去した」という意味の英語、「decaffeinated」(略:decaf ディーキャフ)から名付けられた言葉です。
デカフェの他にも下記のように幾つかの呼び方があります。
・カフェインレス
・ノンカフェイン
・カフェインゼロ
・カフェインフリー
など。
「カフェインを除去した」という意味ではほぼ共通(もとからカフェインが入っていないものもあります)ですが、その除去率に違いがあります。
「カフェインを除去したものの総称」として使われることが多い言葉です。
コーヒーに限らず、お茶や紅茶、カカオ豆など、カフェインを取り除く処理を行った商品に使用されます。
元々カフェインが入っているものから除去しているので100%カフェインが含まれていないわけではなく、微量のカフェインが含まれています。
EU基準では99.9%以上カフェインを除去したものをデカフェと表現しますが、日本ではそういった基準は設けられていません。
最近ではカフェインをもとから含まないものにも使用され、「カフェインが少ない・含まないものの総称」として使われることも多くなっています。
カフェインの除去方法
では、もともとカフェインを含んでいる食品から、どのようにしてカフェインを除去していくのでしょうか。
方法として大きく4種類の方法があります。
1.ケミカルプロセス(有機溶媒抽出法)
2.ウォータープロセス(水抽出法)
3.超臨界二酸化炭素抽出法
4.液体二酸化炭素抽出法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1900年頃にドイツで開発された化学の力でカフェインを除去する方法です。当時はベンゼンなどの溶剤を使用しカフェインを除去していたようですが、毒性が強いため、少しずつ進化し、現在ではジクロロメタンなどの毒性の弱い溶剤に替わっているようです。
蒸気で膨潤させたコーヒー生豆を抽出槽に充填し、有機溶媒を通してカフェインを抽出、除去します。直接生豆が薬品に触れることになるため、安全性が問題視されています。
有機溶媒抽出法は、欧米では流通していますが日本への輸入は認められていないため、飲まれることはありません。(ただし、海外旅行のお土産などでいただく際はご注意ください)
カフェイン以外の成分も大きく損失する為、風味が劣るといわれています。
参照:ひつじの珈琲タイム
デカフェのメリット・デメリット
では、わざわざカフェインを取り除くことで一体どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メリットとしては、カフェインの副作用の心配がいらないこと。
また、それによってコーヒーを多く飲む方や妊婦さんなども気軽にコーヒーを楽しむことができること。
デメリットとしてはカフェインの効能が享受しにくいこと。
また、味の面では普通のコーヒーに比べて「薄い」・「カフェインの醸し出すコーヒーの苦味やコクがない」といったことがあります。
しかしながら最近のデカフェは普通のコーヒーと変わらないクオリティのものがかなり増えてきましたので、味のデメリットはほぼなくなってきています。(スタバのデカフェなどを飲むとしっかりと苦味やコクも感じられ、言われなければ違いが分からないと思います)
1日の始まりは普通のコーヒーでカフェインの効能を活用、スッキリ覚醒、集中力UPでバリバリ仕事!
昼食後もカフェイン効果で消化促進、疲労軽減でしっかり仕事!
そして、夕方以降はデカフェコーヒーでカフェインの副作用は避けつつ、好きなコーヒーでまったりTime。
デカフェを生活にうまく取り入れながら、コーヒーをもっと楽しんではいかがでしょうか♪